薪ストーブのスゝメ
投稿者 :パニーズドア on
今回は昨年末に発売したUCFストーブ(試験機)を実際に使ってみました。
パニーズドア超自信作の逸品です。
薪ストーブはキャンプで最強と言っても過言ではない浪漫ギア。
テントから煙突生えるんだぜ!マジでカッコいい。
UFCストーブはコンパクトなボディで携行性が高いのがウリですが、実際の使用感をお伝えします!
まず、今回はUCFストーブの試作実験も兼ねてですのでコンディションを厳しくするため大型テントで挑戦します。
使用テントは「TOMOUNT/ベルテント5M」を使用。DODのタケノコテントとほぼ同サイズ。
室内が5mあるので設営も含めると国内の一般的なオートサイトで使えるにはギリギリのサイズです。
う~ん…普通に小さめのツールームテントを中で張れるぐらいデカい。
屋根も高く、かなり空間が広いテントですのでテスト用にこちらを採用しました。
到着したUCFストーブのテスト先は岐阜県の某キャンプ場。
標高が高い場所で気温は昼間で9度程度でした。
山の上のキャンプ場なので見晴らしもよく、かなり景色のいい場所が取れました。
周りに遮蔽物が何もないので結構寒いですが雲が近くて気持ちいいです。
とりあえず組み立てて設置。
色々写真が足りませんが、この時点でこの企画をやるつもりがなかったので写真撮り忘れてるのはご容赦ください。
あと、巻き煙突は手を切りやすいので防刃グローブを使って組み立てましょう。
このテントは全高が高いため3mの煙突を使用。
煙突の長さの決め方は「テント屋根から煙突出口を1mぐらいは離してね」って感じです。
あと煙突長い方がドラフトが出やすいので安定運用しやすいのは間違いないです。
山の上で風も少し出ていたので煙突出口のスパークアレスタにロープを引いてペグで固定しています。
あんまりテンションかけると煙突が折れるのである程度にしておきましょう。
実際に使ってみるとこんな感じ。
今回はテスト機なので少し形状が違い、製品化時は天板、窓の形状や足の形状、その他細かいところやどうしても変更したかったところが改良されています。
ボディはコンパクトですが、キャンプ場で売っている40cm弱ぐらいの薪はそのまま入るので切らなくてもOK。
ただキャンプ場ごとにある程度違いはあるかもしれません。
ボディがコンパクトなので時計型なんかの大型ストーブに比べると薪の投入頻度は多くなります。
ここは「火の世話をしたいか」「火の世話をしたくないか」ではっきり分かれそうな気はします。
私はちょくちょく世話したい派なので全く問題ありませんでした。
UCFストーブは炉内の煙などを再度燃焼させる二次燃焼機構を搭載しているので「煙突からモクモク煙が出る」という事はありません。
煙出るのも燃やしてる感があってカッコいいんですが、煙が出るという事は不完全燃焼が起こっているので、炉内で薪が効率よく燃やせていないという事なのです。
火付けの最初期段階や吸排気を極端に絞りすぎると2次燃焼が発生しづらくなるので煙は出てしまいますが、通常使用であれば基本的にはテントが大きく汚れるような煙の出方はしません。
不完全燃焼になるとだいたいこんな感じ。
薪のコンディションもありますが、炉内の温度が上がって燃焼がきちんと行われると煙はほぼ出なくなります。
薪の燃費やテント掃除を考えると、このポイントも大きいかもしれませんね。
朝はちょっと遠いところに雲海が出てました。
ちなみにオーソドックスな煙突と違って巻き煙突は掃除もカンタン。
撤収時横方向に巻きなおして収納する時に汚れを取るだけです。
パイプを継いだ煙突みたいに熱やらカーボンで「ゼンゼン抜けねぇ…」みたいなことがありません。
後はボディをバラしながら灰を掃除するだけ。
下はテスト後の焼けたストーブ。
一つ忘れてましたが、使用前に製造時の油や付いた指紋は脱脂してください。
火を入れると油の付いた部分だけ温度が変わるのでそのまま油の形に紋が付きます。
ですのでアルコールやパーツクリーナーを使ってしっかり脱脂するのがオススメです。
今回のテスト結果ですが、最大クラステントの空間でも全く問題なく使用することが出来ました。
就寝前まで使いましたが、テントの中が暑くて吸排気を絞ることも何度かあり、外気温3度でテント内は大体21度ぐらいをキープしてたので想定していたよりも厚着はしませんでした。
通常のストーブは場所をかなり取りますが超省スペースでこれだけ使えればかなりポテンシャル高いのでは?と思います。
なによりも石油ストーブとはまた違った浪漫があります。(超大事)
また、今回テント内でストーブを使用していますが、パニーズドアではテント内での使用は一酸化炭素中毒の危険もあるので推奨していません。
自己責任で使用する場合は必ず換気をして一酸化炭素チェッカーを複数使用してください。
一度見てみて損はないかも。
ではまた!